これは、"白黒ふくろうさん"が参加した「ヤンキー母校に帰る」の撮影のレポートです。
雨の早朝、首都圏某駅へ向かう。駅に着いてしばらく行くと、かなりの人だかりを発見。さすが全校集会の設定。 ヤンキー風の人が多数、ミーハー風の若い娘さん方が大多数。きっと僕は浮いていた。
しばらく待つとバス(おそらく市バス)が来たので、指示に従って乗り込んだ。かなり混んでた。 湿度と気温の関係で窓が曇ってて外が見えない。目隠しをされて知らないところに連れて行かれるのと同じ。 着いたところはA市立K小・中学校。人だかり再び。そこに加わる。やがて体育館へ連れて行かれた。 エキストラは駒のようだとつくづく思う。
さて、体育館に着いたかと思ったら、静かにするよう言われた。撮影中である。 見ると市原隼人と石垣佑磨の会話(放送を見てわかるが、合唱の数日前)のシーン。1カットに「テスト」を数回、 本番を1、2回撮った。同じ台詞のシーンを複数回(このときは僕が見ただけで2回)別の角度から撮っていた。 どう繋がるのか、音声はどう扱うのか、気になった。僕はその合間合間に、体育館に入るべくシューズに履き替えたりした。 スリッパの人もいて、半々くらいだった。「上履き」を持ってくるように言われた。日本語は難しい。
体育館内に入る。 床には父兄用のパイプ椅子や生徒用の教室椅子 *1 が並べられ、ステージでは合唱コンクールの準備をしていた。 適当に座るが、この後予想外の事態が訪れた。後ろ3分の1くらいに座ってた人々が体育館の外に出された。 僕もその一人。後に残った人々が散らばって座るように支持を受けているのを恨めしげに横目で見ながら荷物を持って外に出た。 ちなみに体育館にいる間も時々テストと本番で動きを止められた。役者を除く全員が沈黙。人前に立つのとはまた違った緊張感。 恐怖にも似ているが、この独特の緊張感がエキストラ参加の魅力の一つでもある。
再び連れて行かれた先は中学校の2階の廊下。結局1時間以上待たされた。その間は読書か、窓から芸能人探しをした。 竹野内豊発見。例の赤ジャージ。石垣佑磨も発見。途中、エキストラの残りが流れ込んできた。そのうちの一人に質問した。 さっき撮ったシーンはどんな感じだったかと。しかし座ってただけでちっとも撮られなかったらしい。 自分がいない間に小高さんが現れていないことが発覚し、少し安心。
召集がかかり、再び体育館。体育館の外には学校にあるようなテントがあり、小さなモニターや椅子が何脚か、 他にもいろいろ置いてある。後からわかるが、そこで撮りたての映像をチェックしたりするようだ。
そのうちに席も埋まった。さっきからピアノで「なごり雪」を弾いていたのがSAYAKAだとわかった。 そして役者勢のご入場である。当然ざわつく場内。スタッフは携帯等での撮影は禁止だと叫ぶ。 僕も小高さんを探す。そして発見。最初の一団からやや遅れて、大塚ちひろと話しながら歩いてきた。 見てふと、人形のようだからという理由で「どーる」と呼ばれていたことを思い出した。 確かに西洋人形を連想させる。
まずは市原隼人が体育館に入ってくるカット(だった気がするが小高さんに夢中ではっきりと記憶にない。 なお、その余韻のせいで細部が異なっているかもしれませんのであしからず)。 エキストラには会話の演技をするように指示が出る。市原隼人を見つめないように、との注意もあった。 そのカットの間、女生徒は列になって立たされてたり座ってたりおしゃべりをしていたり。 小高さんは住吉玲奈の帽子をかぶったりもしていた。別の角度からもう一回撮る。市原隼人と竹野内豊の会話中心。 テスト前の台詞合わせでは、何人ものスタッフがその周りを囲んでいて異様だった。 今度は2台のカメラで撮影した。何回か撮り直す。次に舞台袖のカットを2つ撮った。
そして休憩になる。昼食は配布された弁当だった。いわゆる「ロケ弁」というものだろうか。 この間、生徒役の皆さんはご退場。きっと別のところで昼食。スタッフからは、昼食の説明と同時に煙草の話も出た。 喫煙場所の指示はもちろん、未成年者の喫煙は禁止、と念を押された。さすがは煙草問題も取り上げた番組。
昼休みが終わるとまず、生徒がステージに出てから市原隼人の長台詞までの流れを一通りやってみるが撮影はせず。 我々には拍手の指示と練習。さっきの市原台詞までのところを細切れにしては角度を変えて撮っていった。 その度にスタッフが機材を移動させたりスタッフ自身が移動したりした。
途中、また予想外の事態。後ろから撮ったとき、3−Cの分の生徒席が空いてないのはおかしい。 よって僕を含む一部の人たちが後ろに追いやられた。小高さんが少し遠くなった。そんな僕らにもすぐに席が与えられた。 父兄席に。その後も撮影は続く。
次は歌うシーン。1度、2番まで通して歌い、それをマイク数本で録音した。その後はまた歌を細切れ。 細切れでは、不思議な撮り方をしていた。始めにスピーカーからさっき録音した音が流れ、みんなが歌い始める。 ただし、口ぱくかどうかはわからない。息継ぎがリアルだったが。SAYAKAを見てみると、ピアノは弾いてないようだった。 弾く真似はしていた。細切れは確か1番だけだった。それも少し不思議だったが、放送では2番はスピーカーから教室に流れ、 そこで竹ノ内さんと石垣さんのシーン、という構成だったので納得。
一通り終わると終了。出演者とスタッフを皮切りに拍手が起こる。次に、ある生徒役の人に拍手。 そしてその人を中心に一盛り上がり。泣いている人もいた。いわゆるオールアップだろうかと思っていたが、 最終回には全員いた。あれはなんだったのか。やがて役者さんたちは退場。小高さんはやや早めに退場したが、 エキストラ勢に挨拶をして帰った。他の役者さんたちも挨拶をしていたが、小高さんが口火を切ったように感じた。
僕らにはまだやるべきことが残っていた。録音である。ざわつく場内(通常)、ざわつく場内(笑い声抜き)、拍手。 そんなに長くはなかった。
撮影は実に長かった(10時間くらい)。何カットもあるのを何回も撮るから。特に本番後のチェック、 テスト前の打ち合わせや調整で暇になる。帰りに中学校の校舎横を通り抜けたとき、ハンガーラック(っていうのかな?) を運んでいるのが見えた。どうも。今日、女生徒が着ていた服のようだ。きっと僕たちが録音している間に校舎内で着替えて、 さっさと帰ったんだろう。
竹野内豊だけが自分の演技を例の体育館外でチェックした。それが可能だったのも彼だけだが。 出番のない石垣佑磨も時々見ていた。一度、石垣佑磨は写ってないところ、市原隼人の隣で指揮をしていた。
女性人の平均身長が高かった。小高さんの身長は確か160cmを越えていたはずだが、 その小高さんが皆より頭一つから半分、低かった。
主なハプニングは2つ。1つはステージ上方に貼ってあった北友余市高の校章が剥がれ落ちたこと。
もう1つは市原さんのNG(テスト中)。「今、この3年C組の中に、」を大真面目な顔で「今、この3年B組の中に、」
と言って大爆笑。「金八かよ」という突っ込みも。小高さんも手を叩いて笑ってた。
ハプニング大賞行きかもしれない(と思っていたが、見逃した)。全体的に、台詞のミスによるNGは少なかった。
市原隼人が長台詞を言っているとき、彼なりのアドリブなのか覚え切れていないのか、毎回少しずつ違っていた。 そこに、監督らしき人から「『今』をここに入れて」とかいう指示がでていた。一字一句にもこだわるもんだと思った。
拍手の指示は少し面白かった。始めに何人かの人が拍手をし、それに続いて皆が拍手をし始める、 という流れにしたかったらしい。そのためには始めに拍手をする人々を決めなければならない。 そこでスタッフは「B型の人、手を挙げてください。」と言った。そしてB型の人にはB型の人用の指示が出る。 大麻を吸った友人のことを考えて、だとか。ちなみに僕はB型でなかったので無関係。
小高さんはステージ上で「少し狭いから全体的にそっちに寄って」って男子に言っていた(ように見える場面があった)。 それ以外には男子と話していたところは印象にない。
僕は一回、トイレに行った。そのとき角を曲がると正面に石垣佑磨がいてびっくり。 そのときに小高さんらしき人もちらりと見えた。
舞台袖シーンの前後、2回ほどステージ横の幕から半身をのぞかせ、こちらを見た。手を振ろうかと思ったが、やめた。
撮影の合間にはひな壇の上に正座していることが多かった。一度、あるスタッフにいたずらしていた。 後ろを通り過ぎるときに、フードをそっとかぶせた。少し意外だった。
終始デジカメ係に徹していた。撮影の合間にいろいろと。コンクールの看板、指揮をする石垣さん、 最後に一盛り上がりした人とその周り、何気なく女性陣、などなど。僕がまだ前に座ってた頃、 小高さんがこちらに向かってデジカメを構えたが、撮ったかどうかわからず、 不満そうな顔をしてよそを向いた(ように見えた)。 僕がじっと見つめていたからかもしれないと思い、反省した。 が、撮影現場写真にはそれらしきものがあって少し安心した。自分の名誉のために言っておくと、 僕も自分が写るときは小高さんばかり見ず、演技に徹した。それ以外のときでもそう。
全体的に、いい雰囲気だった。3−Cは皆仲がよく、そして適度に仕事場らしい雰囲気を保っていた。
自分が出ているとか、小高さんが可愛いとか抜きにしても、やんぼこは思い出に残るドラマだった。 自分が出演した回も、食い入るように見てしまった。放送後、しばらく余韻を感じた。下手に動けなかった。 心に何か重いものを乗せられたような感じがした。今回のテーマは大麻云々よりも、 信じること、罪を認めることとその勇気、だったのではないかと思った。ただの問題提起ドラマではないようだった。 この作品に参加できて、本当によかった。
お待たせしました。自分にとって自然な文体で書きました。小高さん以外の役者名の表記には迷ったんですが、 結局こういう形にしました。今更ですが文章力がないのはお許しください。
*1:教室で使うような椅子