| 役名 | 職業等 | 名前 |
|---|---|---|
| 水戸光圀 | 黄門さま | 里見浩太朗 |
| お久美 | 漁師の娘 | 小高 早紀 |
01:36-01:38 お久美「コラァ、(と黄門様に棒でたたく) ばちあたりー」
黄門様「娘さん、なんですか、急に。」
お久美「いきなりもへちまもあるもんかい。爺さん、いったい何にこしかけてるんだい?」
黄門様「なんですか?」
お久美「漁師にとっちゃ命より大事な網だよ? そいつを尻の下に引くなんて、、、許せねぇ。」
タロ吉「おねえちゃん、かんべんしてやりなよ」
お久美「タロ吉がそう言うんじゃ、かんべんすっか。」」(とタロ吉の頭をなでる)
お久美「さぁ焼けたよぉ。」」
黄門様「いただきましょう。」
角さん「おぉうまそうだ。ではしょうゆをしょうしょう。」
お久美「しょうゆ? ちょいとぉ。塩加減はやなぎの命。
しょうゆかけなきゃ食えないようなもんを、作ってないよ。」
黄門様「お久美さん、このやなぎがれいつくりの極意はなんですかな?」
お久美「極意なんてたいしたもんじゃないけど、やなぎ作りはばあちゃんから受け継いだもんだよ。」」
黄門様「おぉ、ばあちゃんから。お久美さん、ぶしつけなことをお尋ねするが、ご両親は?」
お久美「いないよ(ぉ)。顔も見たことない。」」
黄門様「え?」
お久美「あぁ、あの娘たちのことかい? 妹、弟のように見えるかもしれないけど、みんな、赤の他人だよ。」
角さん「赤の他人?」
お久美「あの娘たちのふた親は、漁に出て、船がひっくりかえってさ。」
黄門様「みなしごに。」
お久美「うん、あたいもさ、ばあちゃんい育てられた、みなしごだったから、いっしょに暮らそうって声かけて」
角さん「それで」
お久美「「なんだい? あたいの顔になんかついてんのかい?」
(役人が来る)
子供たち「ねえちゃん」
役人「久美、殿に無礼をはたらいたかどによりめしとる。神妙にしろ」
お久美「お殿様に無礼だって? じょうだんじゃない。あたいはなんもしてないよぉ。」
役人「申し開きは次席画廊様の前でしろ。」
お久美「次席画廊様...?」
お代官様「お久美、その殿 所望のやなぎがれいを品切れと断ったそうだな?」
お久美「はい、お役人が来たのは日暮れ。品切れもいいとこ。」
お代官様「殿の御所望だぞ、なければすぐに作ればよいではないか。」
お久美「お代官様、干物をひょいひょいできるものと思ってるんですか?」
お久美「塩漬けの塩加減、天日のさらし、細かく気を使って作るから...」
お久美「お殿様だろうと町の人だろうと あたいにとってはみんなおんなじお客様。
品切れは品切れと断りますよ。」
(切られそうになる)
主席画廊様「おぉおぉ帰ってよいぞ。」
お久美「爺さん、いやご家老さま。どうも」
[2004/07/26書]